コラム「1〜3歳のお子様をお育ての保護者の皆様へ|幼児教室探しの『幼児教室どっとこむ』

−1〜3歳のお子様をお育ての保護者の皆様へ−

乳幼児はまだ自分の思っていることを上手に話せません。そんなお子様と険悪な状態になった時、どうしたらお母様の思いがお子様に伝わるかしらと思った時、どうしたらその子らしく育つかなと思った時、これから何回かにわたり乳幼児の特長とその具体例を掲載します。
お子様を楽しみながら育てるヒントになれば幸いです。

子どもは‘好奇心’と‘向上心’のかたまり
1歳のお誕生日を過ぎたばかりの頃教室に入会したA子ちゃん。ちょうど人見知りをする時期で、初めてお母様から離れる時には力の限り泣き叫び、お母様の髪の毛をつかみ、お母様から離すのが一苦労。A子ちゃんを教室に預けるお母様のお顔もとても不安そうでした。

教室のプログラムが始まっても、勿論A子ちゃんは泣いたまま先生に抱っこ。お母様がいない今、頼りにできるのは先生だけです。初めのうちはお母様から離れたことが悲しくて、不安で泣いているばかりでしたが、そのうち、自分が「この教室に居るのだ」と認識しはじめると、少しずつ泣き方も弱々しくなってきます。
泣きながらも時には自分の好きなおもちゃがないかどうか見ている様子。先生がおもちゃをいじるとA子ちゃんもいっしょにいじりはじめました。おもちゃをいじる時は先生から離れ、また思い出したように先生に抱っこを何回か繰り返し、オムツを取り替えてもらったり、お昼の食事をすませてお腹一杯になると今度は上機嫌。一人で立ち上がると、先生に抱っこされながら眺めていたおもちゃや教具のところに行っていじってみます。
一人で思うようにできないと先生の所に来て先生を誘います。先生と一緒に遊ぶと大満足。お帰りの時にはニコニコ顔でお母様をお出迎え。心配顔で入っていらしたお母様のお顔も思わずほころびました。

さて1週間後、2回目の教室日。「この前教室から帰った後は、いつもより機嫌がよかったです。何だか自分のしたいことを思い切りした!という感じで…」とお母様の声。 『A子ちゃんがご機嫌だったのは、
*お母様から離れて一人でも自分の好きなことをして過ごすことができるという自信がついた。
*新しい場所で新しい人達と新しいことをしながら楽しく過ごし、好奇心を満たした。
*いつも自分の家でしてもらっていること(オムツ替えや食事)を教室でもしてもらったので教室で過ごすことへの生活の不安がなくなった。(子どもでも生活の不安はあるのです!)
*教室で過ごした後自分の家に帰ってきて、改めて、住み慣れた環境と家族の中に居る幸せを感じた。
からですね。』
「でも、今日教室の近くまで来ると泣き出しちゃって…」と、また不安そうなお母様のご様子。A子ちゃんもお母様から離れる時はまた力いっぱい泣いていましたが、先生に抱っこされ他のお友だちと教室に入り、教室のプログラムが始まる合図の曲がピアノの音で聞こえてくるとどうしたことでしょう、さっさと先生から離れて、お友だちがするのと同じように自分も椅子を運び始めました。
今回は、前回お友だちがしているのを見ていて自分も初めからプログラムに参加してみようと思い、そのとおり行動したのですね。きっと前回は、泣いていながらもお友だちのすることをしっかり見ていて、自分もしてみたいと思っていたのでしょう。こうしてA子ちゃんは1ヶ月もするとお母様から離れる時にも泣かなくなり、回を重ねるごとにお気に入りの教具で遊ぶ時間が長くなり、ひとつのことに集中する力をつけていきました。

この様な現象はA子ちゃんだけでなく、教室に入会する子のほとんどに見られます。
子どもは好奇心が旺盛です。
しかし、新しい環境に入ったり今までしたことのないことをするのは不安でもあります。この不安を乗り越える手助けをお母様や指導者が上手にしてあげると、あとは好奇心を満たすために努力し、自らを向上させていきます。子どもが不安を乗り越える手助けをするためには、まずお母様が新しいことに対する不安を抱かない、あるいはその不安を解消しておくことが大切ですね。

キッズラーニング
代表 三田 淑美先生
※現在教室は閉鎖しました

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