コラム「脱消費的思考 消費する学びから生産する学びへ」|幼児教室探しの『幼児教室どっとこむ』

−保護者の皆さまへ  脱消費的思考 消費する学びから、生産する学びへ−

■ 消費する学びから、生産する学びへ
「お金をはらって、塾に来てやっているのだから、成績があがらんのは塾のせいじゃないか。なんとかしろよ。」という親子が増えたという話をよく聞きます。こんな消費者の言葉を受けて私たち塾は必死で補習をしたり、1対1のつきっきりで、子どもと向き合いながら勉強をさせています。
どこか間違っていませんか。
最近では、私たち塾も親子も共に疲れてもうお手上げの状態になっていることは否定できません。
一番の間違いは、子どもも親と同じ消費者になってしまっているところにあります。その原因は、親が「成績あげろ」と言うところにあります。子どものために将来への教育投資をするのではなく、目先の「成績」を買ったにすぎないのです。従って、子どもにとっても、単なる目先の目的のために<知識>や<入試のスキル>を覚えるだけで、目的を達成すれば次々と忘れていくというように、まさに学習を消費しているのです。さて、このような学習からは世界で活躍する人には永久になれないし、21世紀の世界では、自分の仕事さえできない人間になってしまいます。学習に対する考え方を根本的に変えなくてはなりません。
自分の人生を自分で創っていけるそんな<学び>が必要になってきます。人に与えられた学習ではなく、自分から進んでする学習こそがそれを実現できるのです。私たちの役目は、子どもたちに自分で学び、自分で考えることができるようにするための手助けをすることなのです。こうして、初めて<教育>が投資の意味を持ち、子どもたちにとっては、塾が生産的な場になるのです。

■生活の組み替え
子どもたちの今の学習に対する考え方を根本的に変えるためには、生活そのものの組み替えさえ必要となります。それは、学習というところで限定して考えれば、日々の学習のしかた、つまり何でも教えてもらうという姿勢を根本から変えなくてはなりません。
自分で調べる、自分で学び方を学ぶ、これらのことをまず身につけていかなければなりません。
私たちの役割は、<学び>を子どもたちにしてみせることにあります。そして、私たちの塾には、子どもたちが学び方を知るためのお手本となる先生がいます。

■脱消費的思考
子どもたちの本当の意味での学習は、見よう見まねで始まっていきます。つまり、子どもたちにとってまねをしてみたい大人が必要なのです。それは読書との出会いによってより広い世界につながっていきます。とくに、小さな子どもたちは、偉人伝が好きだというのも、子どもたちは自分の将来を無意識のうちにすばらしい大人の世界の中で見ようとするからなのです。
私たち大人はこの子どもたちの期待をあまりにも壊してきたことを反省しなくてはならないでしよう。その意味でも私たちの塾は、そんな子どもたちの期待を裏切らないよう、私たち自身が日々勉強を積み重ねています。そして、いったんこの「学び」の世界に入り込むと、もう子どもたちは<学び>のとりこになってしまいます。
今世紀を生き抜くためには、ただあるものを選んで生活して行くだけではなく、自分で創り出す世界を生きるという極めて起業家的発想に満ちた人生への挑戦が必要とされます。
私たちに想像もつかない時代を生きる子どもたちの<教育>をもう一度真剣に考えて下さい。

有限会社学林舎
響 優也さん

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