| <私たちにできること>
新年を迎え、皆様には益々ご清祥のこととお慶び申し上げます。
ここ数年は本当に国内情勢も世界情勢も大きく変化を遂げています。バブル崩壊後の動乱期ともいうべき現代、これからを生きる子どもたちにとってはどんな試練が待ち受けているのでしょうか。
子どもたちを囲む環境は本当に厳しいものであり、親であれば誰でも子どもの幸せを願い、少しでも苦労のない道を歩ませたいと思うばかりに、生活環境から教育環境、友人関係にいたるまで気を配り、できる限りのことはしたいと思うのは当然のこととも云えるでしょう。そんな中で深刻化しているのが家庭の問題、そしていじめや不登校をはじめとした学校に関係する問題です。これらの問題は年々低年齢化してきており、幼稚園児でも例外ではありません。子どもたちはいつでも親や先生方の期待に一生懸命応えようとしています。小さな心がいっぱいになる程に悩みを抱えているのです。「自分の子どもだけは大丈夫」と思っていらっしゃる方も多いとは思いますが、是非、子どもの目線に立って正面から向き合ってあげてください。きっと何かに気付かれることでしょう。
「命は大切に」「うそはつかない」「人には親切に」「人のものを取ってはいけない」など、幼児でも知っていることが、今の大人社会では果たして守られているのでしょうか。毎日のように報道される様々な事件、不景気やリストラといった現実社会と教育との狭間で子どもたちは心の行き場を見失いつつあるように思えてなりません。“生きる”ことは自分に課せられる試練をひとつひとつ乗り越えていくことでもあり、どんなに苦しくてもそれを克服することができるのだということを、私たち大人が道標となって示していかなければならないのではないでしょうか。
子どもはかけがえのない宝物。人は誰でも生まれてきた意味があり、どんな子どもでも大きな可能性を秘めています。良い子の基準は“大人にとって都合の良い子”や“大人にとって扱いやすい子”であってはならないはずです。年頭にあたり、今一度教育の原点に立ち返り、次世代を担う子どもたちに対して、私たちは何を伝えるべきか、できることは何なのか…を考えてみませんか。この時代に日本で生まれたことを誇りに思えるような自分でいられるかどうかが、答えを導くきっかけとなるかもしれません。
末筆ながら、この1年が皆様にとって、実り多い年でありますことを心よりお祈り致しております。
コンチェルト
代表 治郎丸世志子 先生
次回をお楽しみに!
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