黒い直線
今回は幼児教室ぷれっぷさんが配信されているニュースレターを当サイトに掲載させて頂きました。

〜幼児教室が配信する乳幼児期の教育の正しい考え方〜
乳幼児期に子どもが身につけるべき、もっとも大切なこと

(前号のあらすじ:今号が初めてのみなさまへ)
「勉強を頑張れば、社会を渡っていける」という子育てのビジョンで「大丈夫」と、これからもわが子に自信を持って言えますか?
もっと<確かな>人間教育の基礎に根ざしたビジョンが必要なようです。でも、それってどんなもの?
 
○さっそくビジョンです。
乳幼児期に身につけるべき最も大切なこと、それは子どもの【誠実さ】そして、【社会性】を身につけることです。「なあんだ」と思われる方もいらっしゃるでしょう。そう、ごくあたりまえのことです。でも同時にこの「誠実さと社会性」をわが子に望まない親はいないと思います。しかし、日々新聞を賑わす事件や社会問題は、あまりにもこのビジョンが<なおざりにされた子育ての結果>のようです。なぜ、こうなってしまったのでしょうか?少し分析してみたいと思います。

○社会性の欠如→モラルの低下:これが問題
<まず、私たちの生活スタイルの変化を見てみると、、、>
・物質的に豊かになった
・情報も豊富
・プライバシーや個人主義がますます尊重される社会:個性尊重(家庭内でも、一人一部屋の個室化、一人一台のテレビなどや携帯電話など)

<これら快適な環境を手に入れた一方で、子育てに限定するだけでも<新たな問題>が出てきました。
・子育ての手抜き(自動化):共働きや仕事が忙しいなどの理由を挙げるとキリがなくなります。
・人間同士のコミュニケーションの希薄化。お互い理解できているつもり→その積み重ね→社会性の欠如の第一歩
・大家族全盛の時代には自然にあった、祖父母からの子育てノウハウの伝承
・情報の氾濫による、知識のかたより
情報としてすでに知っている→体験したことになっている。
物事の体験・経験の不足→知識が知恵になっていない

◎これらの問題に対処していくには、「工夫力」が必要なのですが、
  ↓
 工夫力不足→苦労や面倒くさいことはイヤ:結果がすぐに欲しい。
  ↓
 生きる力(たくましさ)の欠如
  ↓
 あきらめ→又は安直な解決方法へ
  ↓     ↓
 悪循環 ←←
 となります。
 
○三歳児神話の正しい解釈
これは大人にもあてはまることで、こうした思考パターンや行動パターンは幼い頃からの生活習慣/生活体験と深く関係しています。
よく言われるのは、大脳生理学に基づいた「三歳児神話」があります。これは三歳頃までの生活習慣・生活体験にもとづき、

◎その人が人生を過ごしていく上での「性格」や「人柄」の大部分はこの時期、決定されるというのが正しい解釈です。しかし、多くの習いごと教室ではこの解釈を、
×「(英語や体操など特定の)能力の修得上」この時期を逃すともうチャンスはない、とか、
×「素質を伸ばす上で必要不可欠である」といった言い方をする所が多いので、世間一般にもこのような間違った解釈が一般的になってしまいました。
性格や人柄とあっさり申しましたが、これはその子どもの一生を通じて、その子がどう物事に取組むのか、またどのような姿勢で向き合うのかという、その子どもの【習慣と習性】を形成するものなので、親の責任は重大です。

松下電器の創業者である松下幸之助さんも、勤勉な習慣と怠ける習慣の2つがあって、怠ける習慣を身につけてしまった人(子ども)は、勤勉な習慣にしようと思っても、そう簡単に変えられるものではない、と言われています。これは、みなさんもダイエットや禁煙の失敗、夏休みの宿題などの身近な体験で、そのことを痛感されているはずです。こちらの教室へ通う生徒さんを見ても、2歳から年少の最初の頃位までは、まさに「物心がついていない」といった状態ですが、年中年長の子は、もう立派に<自我>が芽生え、プライドもありますので、性格もすでに「できあがっている」のがよく分かります。社会問題となっている学級崩壊や1年生プロブレム(小学1年生の最初の授業から、自分の席で担任の先生の話を聞いていることができず、立ち歩く子どものこと)は、突発的な事件でも何でもありません。それは、乳幼児期からの<日々の積み重ねた習慣>の結果なのです。

○お母さん、そうした責任に正面から向かっていますか?

 「好きなことだけすればいいのよ。嫌なことはやらなくていいのよ。」「もう少し大きくなったら、分かるだろう。」「この子の個性を伸ばしてあげて、」 これらの言葉を、乳幼児が自覚して自然に身につけるなら、本当に親は要りません。そして、こうした生活習慣の見直しやダメ出しをしないお母さん・お父さんはある特定の時期が来たら、そんな習慣が勝手に改善されると思われていませんか?
ここに断言しておきましょう。
「親が(手本を示す)行動を起さずに、そんな日は決して来ません!」やはりどんな名刀も鍛える時に鍛えなければ(まさに愛のムチです)、怒らずに甘やかすだけでは、ナマクラ刀になってしまいます。しかし親も完全ではありません。迷うこともあるでしょう。それでも日々、子どもと試行錯誤しつつ、愛情を持って良い手本を示していかないといけません。

○ 乳幼児期の子どもの【基礎作り】に必要なもの
乳幼児期における子どもの【基礎作り】は、安定した「生活環境」、そして年齢に応じた「(愛情のある)しつけ」が大切です。そして、<誠実さと社会性>これらを身をもってわが子に教える(示していく)には、親としてやらねばならないことが山のようにあります。しかしこれは、お子さんにとって、【一生を通じた生き方の基本】となる<財産>とも言える、意義あるビジョンではないでしょうか?この「親の教育観=教育的価値観」は、まさに子どもの一挙手一投足、発言がすべてを示してくれます。たくさんの子どもを見ている、幼稚園や小学校、幼児教室の先生は、短時間でもこれらをすぐに見分けることができます。そして、幼児教室の役割はまずこの基礎作りのお手伝いです。(子どもではなく、お母さんの意識づけ・意識改革です。しかしこれも素直な方とそうでない方とでは、自然と結果が違ってきます。)

もうここまで読まれた方はお分かりのように、入試準備に必要なものは、世間一般の<受験イメージ>である机に向う勉強中心の練習を始めることではなく、この習慣づけの確認と実行を子どもと無理なく早く取り組み始めることなのです。けれども、教室選び(または教室に通われている方々)をされているほとんどのご両親はお気づきになっていないか、優先順位として、後回しにされている方が非常に多いのが現実です。こうした習慣や習性は、<短期間>では決して身につきません。
なぜなら子育てにおける、ごまかしの効かない<根っこ>の部分だからです。
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まず親は<子どもに必要な生活習慣とは何か?>ということを考え→実行に移し→継続して習慣化する努力を子どもと一緒に取り組む気がないのであれば子どもには「口で言ってやらせているだけ」になってしまいます。(受験悲劇や不健全さのほどんどは、この点にあると考えています)

たとえば、「早寝早起き」の習慣を例にとると、子どもには「早く寝なさい。」といってベッドに就かせても、親は変わることなく、起きている。いままで「遅寝遅起き」の習慣がついている子どもも、そんな簡単には寝れません。子どもとしては「私にだけ早く寝させて、お母さんは起きているのはずるい」となるわけです。また、習慣をろくに変えずに、試験前だけ切り替えようとする方もいますが、これも結局、子どもに負担を強いることになります。入試本番では、幼稚園や小学校の先生方が「もっとも知りたい部分」はこの教育観:ビジョンが【本物か or にせものか】なのです。(面接はなくても、子どもを見れば分かります。)幼児受験と中学校以降の受験では、大きく区別すると、生活体験VS科目教科(ペーパー試験一発勝負)という図式ができあがると思います。
試験内容の要素としては当然関連はありますが、幼児受験の試験内容の本質として、【家庭が見られる:子どもの可能性を見る→取り組む姿勢】が一番大切という点で、二つは「全く種目の違う」試験内容と定義づけることができます。

編集後記
「こころの教育」と言われますが、これは<人事を尽くした上で>子どもの成長を【待つ教育:寛容さ】と考えています。それに対して、数回通ってすぐにその「成果」が確認できる習い事の価値=<短期結果追求型>の価値観ばかりが今後も増大するなら、それはこころの教育とは相対する価値観になっていくことでしょう。今後、日本人の子育ての価値観はこの2つのグループに大きく分かれていくと予想しています。
(今は、圧倒的に<結果追求型>が多い状態です。)
みなさんは、いかがお考えでしょう?

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幼児教室ぷれっぷ
渡辺和子先生

 

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