コラム「人を傷つけない人間にするにはB」|幼児教室探しの『幼児教室どっとこむ』

−人を傷つけない人間にするには B−

コミュニケーションがとれないということは、自分の意思を表現することができないだけではなく、人の気持も汲むことができないと言えます。
そのため必要以上に疑心暗鬼になる人が最近増えていると感じます。大人になってからそうならないよう、今のうちは何に気をつければよいのでしょうか。
また、どのような場面で、大人は我が子のコミュニケーション能力を知ることができるのでしょうか。

それは簡単です。自ら挨拶をするかどうか、また、叱られているとき反省するかどうかでわかります。つまり、誰かに依存していると、『自分の代わりに誰かが言ってくれる』と思ったり、『言われてから言えば 良い』と思うため、声をかけてくれるのを待っているからです。
だからと言って、挨拶をしない子に向かい「ご挨拶は!」「挨拶しなさい!」と言ったとしても挨拶ができるようにはなりません。

以前申し上げましたが、人と関わりたいという心が育っていないと挨拶をする子にはならないからです。子どもにとって一番身近なお母さまが日ごろから大きな声でご挨拶をするようにこころがける、つまり、手本をしめすことが大切なのです。言われなくてもご挨拶をする子は、言わない子に比べ精神的な成長がみられます。挨拶ひとつとっても、自分が相手にとって挨拶をする対象であることを自覚し、自ら行うようになっていきます。
つまり、幼いなりに自立している状態だと言えます。

そんな子にするには、日ごろから身の回りのことは自分で行うことができる子にしていくことが大切です。ところが、幼児の場合、できると思ってもできないことがよくあります。その時、幼児は怒ったり泣いたりして、頑張るより逃げる道を選びがちです。
でも、できる喜びを知ることで変わっていきます。
その意味では、苦手なことこそやらせる必要があります。苦手なことを行うのは、やらせる大人にとっても大変なことです。「やりなさい」「あなたならできるわよ」という言葉で動くのは、本当に幼いうちだけです。年齢が高くなってくると、自分を客観的に見ることができるようになり、『がんばっても、できない。』というネガティブな気持ちを持つようになります。その時は、「そう、できないんだ」と子どもの心に同調し、その上で「どうしてできないのか」「どのようなことに気をつければできるのか」を知らせてあげることです。

本心はできるようになりたいと思っているのが子どもです。できるようになることで、子どもは母親を信頼するようになり、母親の言葉かけをきちんと受け止めようとするようになります。相手の言葉を受け止める、つまり、コミュニケーションがとれる子になる近道だとも言えます。
叱る時も同様です。叱られているとき、すねる・いじける・叱られている状況から逃げようとする・言葉や態度で攻撃する・ごまかす・うそをつく、というように親の言うことをきちんと受け止めることができない子もいます。そんな子にこそ、叱ることでコミュニケーション能力を高める良い機会だと言えるのではないでしょうか。   … つづく

母と子のオムニパーク(潤心会)
福岡 潤子先生

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