コラム「人を傷つけない人間にするには@」|幼児教室探しの『幼児教室どっとこむ』

−人を傷つけない人間にするには @−

秋葉原で起きた殺傷事件が連日テレビを賑わせています。池田小学校生徒殺人事件を初めとした犯人たちは、自分の中での苛立ちをまったく関係のない人々に向け、まるでゲームのように楽しんでいるようにさえ見えます。
なぜ、そのようなことができるのでしょうか。
それは、自分と関係のないと思われる人々にもそれぞれの暮らしがあるということを想像できない、あるいは妄想し妬み羨んだ結果なのではないでしょうか。人を人と思わず殺すことができる、そのような人間が確実に我々の近くにいるということは本当に恐ろしいことです。

犯人のブログに対する反応も世の中さまざまです。「今の世の中、若者の働く場所がない。」「ネガティブな人間は嫌われる。ポジティブな人ばかりじゃないのに…」「親の勝手な育て方が原因、うまくいかなくなると捨てられる孤独感に共感する。」「仕事につきたくても学歴・資格が必要。資格がない人間はどう生きればいいのか。」などの犯人に対する肯定的な意見。
反対に、「うまくいかない人生を送っている人間はたくさんいる。責任転嫁だ。」「世の中に対し甘えている」というような意見もあります。

政治の世界だけに限らず自分の利権を優先する人間が増え、社会貢献が叫ばれているなかで本当にそのような意思を持った人間が少なくなってきている、結果、日本全体が沈滞ムードにあると言えます。規範意識の薄れも指摘され、同じ価値観同じ生活をしてきたはずの日本人そのものが変化してきています。確かにこれらすべてに、責任転嫁しようと思えばできそうです。

しかし、幸せかどうかを決めるのは自分自身です。傍からどんなに幸せそうに写っても本人が不幸だと思えば不幸なのです。つまり、子育てで一番大切なのは、有名校に入れる学力をつける事ではなく幸せを幸せと感じる心を育て、生きることを悲観しない子に育てる事なのです。

愛情たっぷりに育つと自分に自信を持ち人生を楽観する人間に育ちそうです。
でも、ひとたび思い通りにいかないと簡単に挫折し悲観するようになります。そうならないためには、かわいがりすぎないことです。両親にとって我が子は目に入れても痛くないほどかわいい存在です。結果、なんでも買い与えやりたい放題やらせてしまうことで、『何でも自分の思い通りになるのは当たり前』と思う子に育ててしまうことが問題だといえます。与えてもらうことになれてしまうと、ものを大切にしない子になるのは容易に想像がつきます。
欲しがるものを買い与えることが愛情ではありません。与えてあげられるから与えるのも親のエゴです。
そのことによって、子どもが何を学習するのか、親は常に考える必要があるのではないでしょうか。   … つづく

母と子のオムニパーク(潤心会)
福岡 潤子先生

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