コラム「人を傷つけない人間にするにはC」|幼児教室探しの『幼児教室どっとこむ』

−人を傷つけない人間にするには C−

4〜5歳児になると、ある程度互いのコミュニケーションがとれるようになってきます。
すると、多少の感情の行き違いはあっても、言った言葉を理解して言葉で返してくれることを、両者で実感できるようになります。ところが本当の意味で互いのコミュニケーションがうまくいっている例は稀なのです。
なぜなら、ほとんどのコミュニケーションが、自分の都合のよいほうに持っていこうとしてるだけ、という形に終始しているからです。
すると、話し合っているはずなのにしっくりこないという会話で終わってしまいます。 幼いうちにコミュニケーションの基本を身につける例をご紹介します。

(お片づけ) 2歳児 二人姉妹の長女 言葉が達者である。

母  :○○、夕ご飯できたから、お片づけしてね。
○○:はーい、解りました。
    (片付けてはいるようですが、あまり進んでいる様子は無く、片付けながらまだ遊び続けているよう)

母  :あれ?○○は片付けてないみたいだからご飯はいらないのかな?
○○:あっ、ごめんなさい。今○○間違えちゃった。早くお片づけするから、○○にもご飯ちょうだいね。

母  :○○、お片づけするっていうのは、やりながら遊ぶのとは違うんだよ。
    だから、きちんと片付けたら、○○もご飯食べられるよ。
    でもさ、いつもママに言われると思い出すけど、もしママが言わなかったらどうなっちゃうのかな?
○○:ん〜、間違えちゃう。ママごめんなさい、○○もう間違えないね。

母  :そうか、間違えちゃうのか。
    でも○○が幼稚園に行ったら、ママはいつも○○に言ってあげられないよね。
    そしたらどうする?
○○:わかった。○○もう自分で考えて間違えないよ。

このお母様は一生懸命説明をしています。

でも、このような状況が毎日繰り返されているそうです。それは、一見母親のいうことを聴くいい子を演じている我が子のペースにのせられているからです。
そうではなく、子どもでも自分の言葉に責任を持つことを知らせること、子どもの言った言葉の表面ではなく「ご自分が何を知らせたいのか」から、ずれないように心がけることが大切なのです。

私でしたら、○○ちゃんが間違えちゃったと言った後に「何を間違えたの?○○は解りましたって言ったのよね。お片付けをするって言ったのにやらないで遊んでいたのを間違えたとは言わないのよ。それは、ママの言ったことをちゃんと聞いてくれなかったっていうことなの。だから、ママも○○の言うことは聞こえないの。どうぞ、そこで遊んでいてください。」と言います。   … つづく

母と子のオムニパーク(潤心会)
福岡 潤子先生

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